前回は、面接時に緊張しないための事前準備についてご紹介しました。
【前編】面接にコミュニケーション能力はいらない!?会話が苦手でも勝てる方法を教えます!
今回は、実際に面接を行う際の具体的なコツについてご紹介します。
【入室前の心構え!】
①入室前にワクワク感を!
自分が入社後に活躍する姿をイメージして、ワクワク感をもって入室しましょう。緊張も和らげることができるので、緊張してなかなか力が発揮できないという人には特にオススメです。
入退室時の礼儀を忘れないようにしましょう。当然ですが、入るときはノックをして、礼をして「よろしくお願いいたします」と挨拶。退室時も「本日はありがとうございました」と礼をしてからドアを閉めましょう。緊張のせいで、この基本中の基本を忘れてしまう方が数多くいます。
②面接官に感謝を!
面接官が自分のために時間を割いてくれることにあらためて感謝をしよう。“他人は自分を映す鏡”という言葉どおり、あなたが好意をもって接することで、面接官もあなたを好意的に受け入れてくれるはずです。
③“アイブロウ・フラッシュ”で心をわしづかみ
欧米人は初対面の時、0.2秒程度目を見開きあいさつをします。これを“アイブロウ・フラッシュ”といい、相手の警戒心を取り除く効果があるとされています。
入室直後のあいさつでお辞儀した瞬間にこのアイブロウ・フラッシュを行うことがおすすめです。入室時に面接官を見て元気にあいさつするだけで、印象が変わります。ぜひ面接前に鏡の前でトレーニングしてみてください。
【面接は会話のキャッチボール!】
ポイントは「聞く」「プロセス」「ありのまま」です。マニュアル本や志望動機を丸暗記して同じように語る人がいますが、それでは面接官が知りたい本音や人物像が分かりません。あなたの能力や入社意欲を100%伝えるには、自分の言葉に置き換えて語ることが大切です。面接は一方通行の会話ではなく、応募者と面接官の双方向の会話だと理解してください。
①会話の基本はまず“聞くこと”
面接官にマイナスな印象を与える応募者の特徴の一つに「人の話を聞かない」というのがあります。「質問が終わる前に食い気味で答えてくる」「質問した内容とまるで違う答えが返ってくる」といったケースが意外と多いです。相手の話は最後まで聞き、質問の内容に沿って答えることを基本としてしっかりおさえましょう。
また、ダラダラ話をするのはやめましょう。面接官は何人も面接をしているので、ハッキリ言えば疲れていますし、同じような話を何度も聞いている状態です。そのため、ダラダラと長く話せば話すほど印象は悪くなってしまいます。
②自分の言葉で語る
「御社の××という理念に惹かれ志望しました」
よくある志望動機の一つですが、これだけでは面接官の心を動かすことはできません。なぜ、どんな経験から志望企業の理念に惹かれるようになったのか、そのプロセスを具体的に語ることで、初めてあなたの言葉として面接官に伝わり、共感を得ることができます。
③かっこよく話す、ミスが許されないという気持ちを捨てる
企業が面接をする理由には、書類では判断できない人間性や本音を知りたいという意図があります。極度に緊張されたり演技をされると、知りたいことが見えてきません。緊張してしまうのは仕方ないですが、面接の意図を理解して、ありのままのあなたで向き合えるようにしましょう。
【面接での話し方のコツ!】
簡単にできる面接時の伝え方のコツは「話す順番」。どういう順番で話をするかによって、同じ内容でも伝わり方が大きく変わってきます。対策方法を整理していきましょう。
①まずは結論から話す
面接官の質問がイエスかノーで答えられる質問であれば、その答えから解答しましょう。それ以外の質問でも、まずは結論から述べるようにしましょう。ダラダラと話してしまうと会話のテンポが悪くなります。
説明から入ってしまうと、答えにたどり着くまでが長いと面接官は感じてしまいますし、説明に満足して結論をはっきり言わず曖昧に終わらせると、結局何が言いたかったのかわからなくなります。
最初に結論をしっかり述べてから、それにまつわる具体的なエピソードなどでよりイメージが湧くような話し方をしましょう。
②面接で話す内容を事前に考える
定番の質問については、面接で話す前に内容の構成を整理することを心掛けましょう。構成が整理されていないと、内容が分かりづらくなるのはもちろんのこと、途中で話が途切れる、長く悩んでしまうなどの姿を見せてしまうと「この人はちゃんと準備をしてきていないのかな」と、自身の志望度を疑われてしまうこともあります。
面接で聞かれそうな質問の解答は整理しておき、質問に合わせて、どんな順番で話すか構成を考えておくといいでしょう。その場の思いつきで話を進めるのではなく、事前にこうしたフレームワークを元に話を整理しておくことで、相手に理解されやすい話し方、伝え方をすることが可能になります。
③話し方に抑揚をつける
入社後、仕事で取引先との打ち合わせや営業で、ボソボソと話をしている。そうした姿を想像すると、面接官からすると「採用したくないな」と思うのではないでしょうか。
低限の明朗さを持って話す、また、強調したいところやアピールしたいところに抑揚をつけるなど、「コミュニケーション」としての話し方を意識してみてください。
④間の取り方を考えよう
話し方がうまい人の特徴の一つとして間のとり方があります。早口でもなく、遅すぎでもなく適度なスピードで聞き取りやすい速さで話すことができるということです。
適度な間のとり方はテンポの良い会話になり、相手に要点が伝わりやすくなるという効果があります。人は緊張するとつい早口になってしまいます。間を意識し、落ち着いて話すことを意識するだけで印象も落ち着いた印象になります。
⑤的確に相槌を打つ
話し方がうまい人は、相手の話をよく聞いています。そしてその証に相槌を打つのがうまいです。面接官も自分の話が伝わっているのか、どう思っているのか反応が欲しいもの。
そこで相槌を打ち、理解しているという意思表示をするだけで印象が断然良くなります。ただなんでも相槌を打てはいいというものではないので、わからないことがあればそのときはしっかり質問をして下さい。
【面接時の空気を変えられる!?】
面接時の最初の挨拶として、緊張をほぐすための手段として、話したいことを忘れてしまったときのための切り札として!?マジックを準備しておくのも良いかもしれません。
真面目すぎる面接官だと逆効果ですが、ジョークが通じそうな面接官だと、面白いやつだと印象に残ってくれるかも…?
他の面接者と一味違うところが見せられるかもしれませんし、入社後にも先輩方から覚えられてもらえるかも!?
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